一般的な食用のかに(タラバガニ、毛ガニ、ズワイガニ、花咲ガニなど)にはタンパク質が非常に多く含まれており、かつ脂質少ないことが特徴です。その上、マグネシウム、カルシウム、銅、鉄、亜鉛などのミネラル類およびビタミンB群やビタミンE、ナイアシン、タウリンなどが多く含まれています。また、かに味噌にはグリコーゲンが多く含まれており、脂肪燃焼を助けるはたらきがあります。
可食部100g当たりの栄養価は、カロリーは65Kcal、タンパク質は15g、脂質は0.4g、炭水化物は0.2g、カルシウムは60mg、鉄分は0.3mg、ビタミンAは7mcg、ビタミンB1は0.1mg、ビタミンB2は0.3mg、ビタミンCは0mg、食物繊維も0mgとなります。
主な効用としましては、肝機能強化、骨粗しょう症・がん・高血圧・動脈硬化の予防があげられます。ナイアシンには血中コレステロール濃度を改善させるはたらきがあり、動脈硬化、冷え性、二日酔いなどに効果的であると言われています。また、タウリンには、貧血予防、血中コレステロールの抑制や、眼精疲労などに対して効果があり、生活習慣病予防に役立ちます。
話は変わりますが、えび、かになどの甲殻類を食べると、アナフィラキシーショックなどを引き起こす、甲殻類アレルギーというものがあります。原因はトロポミオシンというタンパク質で、口、手がかゆくなったり、じんましんが出ることがあり、大人も子供も持っているアレルギーですので、外で食べる際は注意しましょう。