わたしはオホーツク海側の町で生まれ育ったので漁師さん家族のお友だちが何人かいました。
蟹漁を専門にしている漁師さんは小さい売り物にならない「毛蟹」をたくさん持ってきてくれたりもしていました。
今考えると食べ物に関しては贅沢な暮らしをしていたと思います。
オホーツク海側では「毛蟹」が多くて、わたしとしては大きな「タラバ蟹」や「ズワイ蟹」を食べたいと思ったりしていました。
テレビで大きな「タラバ蟹」を食べている芸能人を見てうらやましく眺めていました。
でも、ある時知り合いに「毛蟹の味が一番おいしいよ」と言われたことがあります。そう言われてからは面倒でも蟹が来たときには喜んで食べています。
今も「毛蟹」は食べにくいとは思いますが、しっかり味わいながら食べると、やはりとてもおいしいです。
最近は前のように頻繁に蟹にはお目にかかれませんが「毛蟹」を食べるときには、小さい頃は「食べにくい!」とか文句を言ってごめんなさい…という気持ちになりながら食べます。