昔から蟹が好きで、「蟹」と言う言葉には特に敏感に反応してしまいます。
街を歩いていてもカニ料理の店を見つけるとついついメニュー表と値段のチェックに立ち寄ってしまうのです。
また通販の情報サイトでは、現地直送の蟹の通販を重点的にチェックしたりしています。
それから、蟹グラタンや蟹クリームコロッケといった「蟹」がつく料理なんて、常に食べたいを思っているのです。
ついでに言うと、蟹シューマイもお気に入り商品の一つです。
さらには、テレビの旅行番組で蟹料理を扱っていたりしても、ついつい見入ってしまって、肝心の見たかった番組を見そこねたりしています。
実は、そんな私にも、とうとう念願の蟹市場めぐりのチャンスがやってきたのです。
それも、松葉蟹(ズワイ蟹)の産地を巡るツアーに参加できることになったのです。
山陰の蟹の水揚げが始まる時期。
各市場を巡って、浜ゆでの蟹をその場でいただいたり、もちろんその場で蟹を購入して自宅へ送ることもできるというツアーでした。
ツアー開始の朝はあいにくの雨でしたが、私にとっては天候などはどうでも良かったのです。
少しでも早く現地について、水揚げされた新鮮な蟹たちに会いたいという気持ちばかりがはやりました。
4時間ほどのJRの旅を終えて、次に観光バスに乗り換えて出発しました。
お決まりの観光ルートを回って市場の近くにある海鮮食堂に到着。
おこで昼食を食べる、という事でした。
さすがに、海鮮メニューなどの充実ぶりは素晴らしかったです。
蟹だけでも、生の蟹刺、蟹サラダ、焼き蟹、蟹ステーキ、ゆで蟹。
蟹揚げ、蟹汁、蟹すき、蟹釜飯と、どれも食べてみたいものばかりだったのです。
悩んだ挙句に、家では食べられない、蟹釜飯と蟹揚げを注文しました。
釜飯は、注文してから炊いているらしく、出来上がりまで20分近くかかるらしいとのこと。
しかし、昼食の時間は1時間ほどなので、既に15分経過しているということで、出来上がってから25分しか無かったのです。
若干焦りの気持ちと、期待の気持ちが複雑に頭の中で交差している。
せっかく来たのだから、市場の中も早く見たいし…。
やはり、みんなと同じ海鮮丼くらいにして置けばよかったかと反省していました。
しかし、釜飯より先に、ほどなく蟹揚げが運ばれてきました。
竜田揚げのようなできばえでしたが、蟹の足と蟹の甲羅をはずした、正真正銘、蟹の唐揚げでした。
ツアー先で食べているからか、それとも産地の蟹だからか…。
とてもおいしかったです。
その後、ようやく運ばれてきた蟹釜飯ですが、なんと蟹の足が釜の蓋からはみ出すように見えていたのです。
その蟹の身をほぐして、ご飯に入れて食べました。
熱々でフーフーしながら、出来立ての蟹釜飯をいただいたのです。
でも、これを残り時間を気にせずにゆっくり食べられたらどんなに幸せだろう、と思ったものです。
さて、残り時間を気にしながらも、なんとか完食しました。
そして、はやる気持ちをおさえつつ、いざ市場に突入。
目指す先はもちろん蟹。
これだけ食べておいてまだ蟹ですかと言われそうですが、好きなものは仕方ありません。
ところで、蟹にもSMLの3サイズというものがあって、大きいものでは、やはりそれなりに値段もLサイズでした。
しかし、まぁ自宅で食べるなら、SMサイズが手ごろな価格で、量も質も満足できそうでした。
いくつかのお店をのぞいてみて、どこも似たような金額だったので、とりあえず送料がサービスのお店に入りました。
そして、次に値段交渉に挑みました。
それに、こういったツアーでは、蟹以外にも、イカや海老が安く手に入ります。
なので、まとめ買いをすることが前提の私にとっては、送料サービスのお店ので買うのがやっぱりお得なのです。
そして、バスの出発時間になったので、その市場を後にしました。
まぁ、いろいろと時間を気にしながらも、自分が欲しいものはしっかり買うことができて大満足の蟹ツアーでしたよ。